トランス型脂肪酸(バターかマーガリンか)

 

まとめ

ということで、データからもマーガリンの方が健康への悪い影響が小さいということでした。

実際に、フィンランドではバターをマーガリンに置き換えて心筋梗塞が減ったという報告もあります。

でも、バターの方が味にコクがあって美味しいですよね。

 

僕はパンを食べる時にはバター、マーガリン、オリーブオイルを気分で使い分けています。

 

本文

以前トランス脂肪酸が危険だととても話題になったことがあります。

語感が怖そうなのか、トランス脂肪酸は危険だ!と騒がれていましたね。

その流れで、マーガリンは体に悪いからバターで!なんて言ってる方やネットの情報をよく見かけます。

実際の健康への影響はどうなのでしょうか?

 

まず説明として、トランス脂肪酸とは不飽和脂肪酸の一種です。

不飽和結合している炭素原子の末端の、炭素鎖とカルボキシル基のつき方でシス型とトンラス型と変わります。

このシス型脂肪酸は天然に存在しており、トランス型脂肪酸は工業的に生成された加工油脂に多く含まれます。

トランス型脂肪酸は不飽和脂肪酸にも関わらず飽和脂肪酸のような影響を人体に与えます。

(不飽和脂肪酸はLDLコレステロールを下げ、飽和脂肪酸は上げることをコレステロールの記事で書きました)

そのためトランス型脂肪酸は身体に悪いということです。

 

ここで問題なのが、(トランス型脂肪酸を気にして)マーガリンをバターに変えた場合、飽和脂肪酸の摂取量が増えてしまうということです。

どちらが身体に有害でないかを検討するにはそれぞれの影響の大きさと普段の摂取量が重要です。

 

トランス型脂肪酸と飽和脂肪酸の摂取量による冠動脈疾患への影響の大きさを比較した論文があります。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3024842/pdf/bfsn50-29.pdf

(LDLコレステロール÷HDLコレステロール)がどれくらい上昇するかで見た場合、およそトランス型脂肪酸は二倍くらいの影響力がありそうです。

トランス型脂肪酸3gとるのと飽和脂肪酸7gとるのが同じくらいコレステロール値を悪化させると考えてください。

 

この論文では日本人のトランス型脂肪酸の摂取量が諸外国に比較しとても少ないことが報告されています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3900810/pdf/je-20-119.pdf

農林水産省によると日本人のトランス型脂肪酸の摂取量は1日0.9g、飽和脂肪酸は19gとのことです。

 

ここまでのデータからは、まず取り組むべきは不飽和脂肪酸の摂取量を抑えることではないでしょうか?

 

そして肝心のバターとマーガリンの比較をします。

マーガリン100gに含まれるトランス型脂肪酸は4-10g(商品によって異なります)

バター100gに含まれる飽和脂肪酸は50g前後(こちらも商品によって異なります)

パンを食べる時同じ量のバターとマーガリンを塗ると明らかにバターの方がコレステロール値を悪化させてしまいます。

それによる心血管イベントが増えることが問題です。

 

実際、飽和脂肪酸の摂取量が多く心血管イベントの多かったフィンランドにおいてバターをマーガリンに変え、牛乳を低脂肪乳に変えるという取り組みをしたところ心筋梗塞死亡率が下がったという有名な研究があります。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2807690

 

さらに、最近はトランス型脂肪酸が非常に少ない(0.2-0.3%)のマーガリンも出ています。

 

 

まとめ

ということで、データからもマーガリンの方が健康への悪い影響が小さいということでした。

実際に、フィンランドではバターをマーガリンに置き換えて心筋梗塞が減ったという報告もあります。

でも、バターの方が味にコクがあって美味しいですよね。

僕はパンを食べる時にはバター、マーガリン、オリーブオイルを気分で使い分けています。

 

ちなみにクロワッサンはバターを大量に使ってます。

でも本当、美味しいですよね。。。