花粉症について

日本ではスギ林が国土の12%を占め、スギ花粉によるアレルギー、花粉症に苦しむ方がとても多いです。

目の症状(結膜への刺激による掻痒感、異物感、涙)や鼻の症状(鼻粘膜への刺激による鼻水、鼻づまり)が主な症状です。

他にも、口の渇きや喉の違和感、皮膚の痒みが出る方も多いです。

命に関わる重大な疾患ではないですが、とてもつらいですし働いている方にとってはパフォーマンスが低下してしまうやっかいなものかと思います。

 

治療法は大きく対症療法と根治療法に分かれます。

対症療法:内服薬による全身療法(抗ヒスタミン剤、ステロイド薬、漢方薬)

     点眼、点鼻薬などによる局所療法

     鼻粘膜への手術療法

根治療法:原因抗原(花粉など)の除去と回避

     減感作療法(抗原特異的免疫療法、減感作療法)

※厚生省の花粉症の疫学と治療より

 

内服薬

内服薬としては抗ヒスタミン剤がまず用いられます。

最近は副作用の眠気の少ないもの、1日1度の内服で良いものなど多くの薬がありますが、効き目と副作用の出方には個人差が大きいのでご自身に合うものを探すことが重要です。

全く眠気のない治療方法として漢方薬もあります。

よく用いられるものとして小青竜湯(しょうせいりゅうとう)があります。

こちらは効き目が出るのは早いのですが効果が短い印象です。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は慢性鼻炎に効果があり花粉症の方も定期的に内服することで症状が緩和することが期待されます。

他の内服薬として、ステロイドの全身投与は、症状が強い方の場合には内服薬を2週間以内と区切って行うことがあります。

以前は行われていたステロイドの筋肉注射(ケナコルト)と同様の治療ですが、内服薬であればすぐに中止出来ることが利点です。

ケナコルトは一度注射すると3週間以上効果が持続するので副作用が出たときに身体から取り除くことが出来ないため、現在は副作用の観点から行われることはほとんどありません。

当院でも基本的に行わない方針です。

 

点眼液

目薬には抗ヒスタミン薬の点眼とステロイドの点眼があります。

ステロイドの点眼は副作用(緑内障)の心配がありますので、抗ヒスタミン薬の点眼で症状が抑えられない場合に用います。

抗ヒスタミン薬の点眼には、コンタクトレンズをつけたまま使えるもの(アレジオン点眼液)や安価なものなどがあります。

これも、合うものを担当医と相談しながら探すことが重要です。

 

点鼻薬

ステロイド薬の点鼻薬が血液中には入らないため副作用が少ないことが知られています。

鼻症状がある方は点鼻薬を積極的に使用すると症状が抑えられます。

 

根治療法の減感作療法についてはこちらに記載しております。

当院もシダトレンによる治療、SLITを行っております。

興味のある方は医療機関へご相談ください。