大手町の内科・男性更年期障害(テストステロン治療)専門クリニック
ホーム » 診療案内 » 大手町の内科(一般内科) » あがり症(人前で緊張する)の治療

あがり症(人前で緊張する)の治療

あがり症(人前で緊張する)の治療|β遮断薬・抗不安薬・生活改善について医師が解説

「会議で声が震える」「プレゼンで頭が真っ白になる」「面接や試験で動悸や手の震えが止まらない」など、人前で強い緊張を感じる状態を一般的に「あがり症」と呼びます。

あがり症は正式な病名ではありませんが、多くはプレゼンや面接などのパフォーマンス場面に限局した社交不安としてみられます。一方で、日常生活全般に支障をきたす場合は社交不安症(Social Anxiety Disorder:SAD)に該当することもあります。社交不安症の診療ガイドラインでは、症状の程度に応じて薬物療法や認知行動療法(CBT)が推奨されています。

あがり症で起こる症状

人前に立つと交感神経が活性化し、次のような身体症状が現れます。

動悸
手足の震え
声の震え
発汗
顔の紅潮
息苦しさ
吐き気
頭が真っ白になる
頻尿
下痢

特に、プレゼン・学会発表・面接・結婚式のスピーチ・演奏会・商談などで症状が強く出る方が多くみられます。発汗が特に気になる方には、腋窩多汗症の治療という選択肢もあります。

あがり症の原因

あがり症は精神的な弱さではありません。人前で評価される状況では、誰でも交感神経が活性化し、アドレナリンが分泌されます。この反応が過剰になることで、

  • 心拍数増加
  • 血圧上昇
  • 振戦(手の震え)
  • 発汗

などが起こります。

つまり、「緊張する」→「身体症状が出る」→「さらに不安になる」という悪循環が、症状を強めています。

β遮断薬(プロプラノロール)はどのような薬?

発表や面接など、特定の場面でのみ症状が出る方にはβ遮断薬(プロプラノロール)が用いられることがあります。

β遮断薬は心臓に作用するアドレナリン受容体を抑え、

  • 動悸
  • 手の震え
  • 声の震え

などの身体症状を軽減します。

「緊張そのもの」をなくす薬ではありませんが、身体症状が改善することで落ち着いて話しやすくなる方がいます。一般的には予定の30〜60分前に服用します。

β遮断薬が向いている人

次のような、パフォーマンス場面に限定した症状では、頓服として有効なことがあります。

  • プレゼンだけ苦手
  • 学会発表だけ緊張する
  • 面接だけ症状が出る
  • 演奏会だけ震える
  • 普段の生活には困っていない

β遮断薬で注意すること

使用できない、または慎重投与となる場合があります

  • 気管支喘息
  • 徐脈
  • 重い房室ブロック
  • 重度心不全
  • 重度低血圧

副作用として、血圧低下・脈が遅くなる・倦怠感・めまいなどがあります。

初めて使用する場合は、重要な本番前ではなく、事前に一度試しておくことをおすすめします。

社交不安症では別の治療が必要になることがあります

日常生活でも、

  • 人と話せない
  • 外食できない
  • 電話が怖い
  • 職場へ行けない

など支障がある場合は、社交不安症の可能性があります。

日本の診療ガイドラインでは、

  • SSRI
  • SNRI(ベンラファキシン)
  • 認知行動療法(CBT)

が推奨されています。β遮断薬はパフォーマンス場面では使用されることがありますが、社交不安症全体に対する第一選択治療とは位置づけられていません。

当院での診療

当院では、あがり症・パフォーマンス不安・人前での動悸や震えについて診察しています。症状や既往歴を確認し、

  • 頓服治療が適しているか
  • 他の病気が隠れていないか
  • 継続治療が必要か

を判断したうえで、治療方針をご提案します。

よくある質問

Q. 毎日薬を飲む必要がありますか?

A. 発表や面接など特定の場面だけ症状が出る場合は、必要時のみ服用することが一般的です。

Q. 眠くなりますか?

A. β遮断薬は抗不安薬と比べて眠気が少ないことが多いですが、個人差があります。

Q. 運転はできますか?

A. 初回服用時はめまいや血圧低下が起こることがあるため、自動車の運転は慎重に判断してください。

Q. スポーツをしていますが飲めますか?

A. 競技によってはβ遮断薬が禁止薬物となる場合があります。競技者の方は必ずご相談ください。

LINEで予約 電話 03-5224-6672

一般内科の診療内容・院内でできる検査・アクセスは大手町の内科(一般内科)のページをご覧ください。

参考文献

電話 03-5224-6672 LINEで予約