風邪(ウイルス性上気道炎)とは|症状・受診の目安・治療について
風邪(ウイルス性上気道炎)とは、ライノウイルスなどのウイルス感染によって鼻・のど・気道に急性の炎症が起こる病気の総称です。多くは自然に軽快しますが、症状が長引く場合や強い場合には、肺炎や副鼻腔炎などの合併症、あるいは他の病気が隠れていることもあるため、受診の目安を知っておくことが大切です。
大手町・丸の内・神田・東京駅周辺で風邪の診療をお考えの方へ
リーレクリニック大手町は、大手町駅C2b出口直結・徒歩1分の内科クリニックです。平日は18:15まで診療しており、仕事帰りの受診にも対応しています。受付から処方箋のお渡しまで10分前後で、当日受診も可能です。
風邪(ウイルス性上気道炎)とは
上気道(鼻腔・咽頭・喉頭・扁桃)に起こる急性の感染症の総称で、一般に「かぜ」と呼ばれます。細かく分類すると鼻炎・咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎・咽喉頭炎などに分けられますが、基本的には同じ疾患群として扱われます。季節性のインフルエンザウイルス感染も、広い意味では風邪の一種とされることがあります。
風邪の症状
鼻水・鼻づまり、のどの痛み、咳、くしゃみ、発熱、倦怠感などが代表的な症状です。
のどの痛み
咳・痰
発熱
倦怠感
症状の組み合わせや強さはウイルスの種類によって多少異なりますが、対応が大きく変わるわけではないため、原因ウイルスを特定すること自体にはあまり意味がありません。
風邪の原因
風邪の主な原因はライノウイルス・RSウイルス・コロナウイルスなどのウイルス感染で、細菌感染はまれです。パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、エコーウイルス、コクサッキーウイルスなども原因になります。冬から春先にかけてはインフルエンザウイルス(症状が急激で強い)やライノウイルス・RSウイルス(鼻の症状が強い)が、夏はアデノウイルスやエンテロウイルスが多くみられます。
一方、細菌性の扁桃炎・咽喉頭炎ではA群溶血性連鎖球菌感染症(溶連菌感染)が重要です。溶連菌についてのコラムもご覧ください。細菌性の場合は抗菌薬による治療が有効なため、ウイルス性か細菌性かを見極めることが重要です。
受診の目安
風邪の多くは自然に軽快しますが、次のような場合は合併症や他の病気が隠れている可能性があるため、受診をおすすめします。
- 38℃以上の発熱が3〜4日以上続く
- 呼吸が苦しい、息切れがある
- 水分や食事がほとんど摂れない
- 胸の痛みがある
- 症状が1週間以上経っても改善しない、あるいは一度良くなりかけて再び悪化する
- 膿性の鼻水や頬・額の痛みが続く(副鼻腔炎の合併が疑われる)
- 糖尿病・慢性腎臓病・COPDなど、感染が悪化しやすい基礎疾患がある
発熱などの急性症状はおおむね1週間以内に改善することが多く、長引く場合や症状が強い場合には血液検査や胸部レントゲン検査を行うこともあります。
風邪の検査
典型的な風邪では、問診と診察だけで診断できることがほとんどで、特別な検査を必要としません。症状が長引く場合や重症感がある場合には、合併症の評価として次のような検査を行うことがあります。
- 血液検査(炎症反応の評価など)
- 胸部レントゲン(肺炎の合併が疑われる場合)
- 迅速抗原検査(インフルエンザ・新型コロナ・溶連菌など、鑑別のため)
風邪の治療
風邪の治療は保存療法が基本です。保温・保湿といった室内環境、安静、適切な水分補給とバランスの良い食事、十分な睡眠などが基本になります。高齢の方や、糖尿病・慢性腎臓病・COPDなど感染が悪化しやすい基礎疾患のある方は特に注意が必要です。
あわせて、症状に応じた内服薬による対症療法も行います。総合感冒薬にはいくつかの種類があり、それぞれ得意とする症状が異なるため、症状に合わせて使い分けます。症状を早く抑えるためにステロイドを使用することもあります(詳しくは咽頭炎にステロイドのコラム)。ご希望があれば診察時に医師にご相談ください。
ウイルス性の風邪に抗菌薬は効果がなく、原則として処方しません。ただし、細菌性の扁桃炎・咽喉頭炎(溶連菌など)が疑われる場合や、肺炎・副鼻腔炎などの合併症を伴う場合には抗菌薬を使用することがあります。
初診時の流れ
症状がいつから始まったか、経過をお伺いします。
症状の内容・強さ、既往歴、周囲の流行状況などを確認します。
症状が強い場合や長引いている場合は、血液検査・胸部レントゲン・迅速抗原検査などを行います。
症状に応じた内服薬を処方します。
症状が改善しない場合は再受診し、追加の検査や治療方針の見直しを行います。
受付から処方箋のお渡しまで10分前後と、速やかに治療を受けていただけます。
よくある質問
Q. 風邪と間違えやすい病気はありますか?
A. インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、溶連菌感染症、副鼻腔炎、肺炎などは風邪と似た症状で始まることがあります。症状が強い、長引く、悪化するといった場合は、これらの病気が隠れていないか確認します。
Q. 抗菌薬は処方されますか?
A. ウイルス性の風邪には抗菌薬は効果がなく、原則として処方しません。溶連菌感染症や肺炎などの細菌感染が疑われる場合にのみ使用します。
Q. 何日くらいで治りますか?
A. 発熱などの急性症状はおおむね1週間以内に改善することが多いですが、咳は2〜3週間ほど残ることもあります。1週間以上経っても改善しない場合や、症状が悪化する場合はご相談ください。
Q. 市販の総合感冒薬を飲んでいますが受診したほうがいいですか?
A. 市販薬で様子を見ても問題ないことも多いですが、上記の「受診の目安」に当てはまる場合や、症状が長引いて不安な場合は受診をおすすめします。
Q. 会社を休む目安の診断書はもらえますか?
A. 診察のうえ、必要に応じて発行しています。ご希望の場合は受付または診察時にお申し出ください。
当院の風邪診療
- 問診・診察によるその日の診断
- 症状に応じた内服薬の処方(受付から10分前後)
- 症状が強い・長引く場合の血液検査・胸部レントゲンによる合併症の評価
- 溶連菌・インフルエンザ・新型コロナなどの迅速抗原検査
- 糖尿病・慢性腎臓病など基礎疾患がある方への配慮した治療
一般内科の診療内容・院内でできる検査・アクセスは大手町の内科(一般内科)のページをご覧ください。
参考文献
- Heikkinen T, Järvinen A. The common cold. Lancet. 2003;361(9351):51-59.(PMID: 12517470)
- 厚生労働省. 抗微生物薬適正使用の手引き 第二版. 2019.