# ネパール旅行に必要なワクチン・予防接種
ネパール旅行では、カトマンズなどの都市部への短期旅行と、山岳地域でのトレッキングや長期滞在では必要な健康対策が大きく異なります。
FORTHでは、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、腸チフスを挙げ、条件によって狂犬病や日本脳炎を検討するとしています。
また、標高2,500m程度から高山病にも注意が必要です。
ネパール旅行で検討されるワクチン
A型肝炎
ネパール旅行ではA型肝炎ワクチンを検討することがあります。
B型肝炎
長期滞在や海外赴任などではB型肝炎ワクチンを検討します。
破傷風
トレッキングなど屋外活動では転倒やけがの可能性もあるため、破傷風の予防接種歴を確認します。
狂犬病
ネパールでは犬や猿などによる咬傷に注意が必要です。
動物との接触が予想される場合には、渡航前の狂犬病ワクチンを検討します。
日本脳炎
農村部で長期滞在する場合などには、日本脳炎ワクチンを検討します。
腸チフス
長期滞在や衛生環境が限定される地域への旅行では腸チフスも検討されます。
ネパール旅行では高山病にも注意
ネパール旅行では、ワクチンとは別に高山病対策が重要です。
FORTHでは、個人差はあるものの標高2,500m程度から高山病に注意が必要としています。
トレッキングでは、
- 急激に高度を上げない
- 十分な休息を取る
- 頭痛・吐き気などの症状を軽視しない
ことが重要です。
高山病はワクチンでは予防できないため、渡航前に旅行日程と標高を確認しておくことをおすすめします。
ネパール旅行まで時間がない場合
トレッキングや長期旅行では、ワクチンだけでなく高山病対策なども必要になるため、できるだけ早く渡航前相談を受けることをおすすめします。
ネパール旅行前に確認したい入国手続き
ビザ・入国条件は変更される可能性があります。渡航前に必ず外務省海外安全ホームページ・各国大使館等の公式情報をご確認ください。(入国情報:2026年9月14日確認)
ビザ
観光ビザが必要です。トリブバン国際空港(カトマンズ)や陸路国境の入国管理事務所で取得できます。取得には、残存有効期間6か月以上のパスポート、記入済み申請書、申請料が必要です(陸路の場合は証明写真も必要)。
電子入国カード・オンライン登録
特別な電子入国カード制度はありません。空港・国境での申請が基本です。
パスポート
申請時点でパスポートの残存有効期間が6か月以上必要です。
その他の入国条件
ビザ申請料は変更されることがあります。外務省の情報がやや古いため、渡航前に駐日ネパール大使館で最新の料金・手続きを確認することを推奨します。滞在延長は年間150日を超えない範囲でカトマンズ・ポカラの入国管理局で手続きできます。
ネパール旅行前のチェックリスト
- パスポートの有効期限を確認
- ビザ・電子渡航認証の必要性を確認
- 渡航先に必要な予防接種を確認
- 過去の予防接種歴を確認
- 海外旅行保険を確認
- 常用薬を準備
- 蚊・食事・水・動物などの感染症対策を確認
- トレッキング・登山を予定している場合は高山病対策・保険内容を確認
- カトマンズ周辺の短期観光か、山岳地域への渡航かを確認
LIRE Clinicの海外渡航前ワクチン
海外旅行・海外出張・海外赴任前の予防接種について、渡航先、滞在期間、旅行内容、過去の予防接種歴などを確認しながら、必要なワクチンについて医師がご相談に対応します。
出発まで時間が限られている場合にも、接種可能なスケジュールを検討します。
他の渡航先のワクチン情報
よくある質問
Q. ネパール旅行にワクチンは必ず必要ですか?
A. すべての方に同じワクチンが必要というわけではありません。カトマンズ周辺の観光かトレッキングかなど、旅行内容によって必要性が異なります。
Q. ネパール旅行でA型肝炎ワクチンは必要ですか?
A. 食事や水を介した感染リスクがあるため、検討されることがあるワクチンです。必要性は旅行内容によって異なります。
Q. ネパールでトレッキングを予定していますが、ワクチン以外に注意すべきことはありますか?
A. 高山病はワクチンでは予防できません。標高2,500m程度から注意が必要とされているため、日程と標高を確認し、無理のないペースで行動することが重要です。
Q. ネパール旅行で狂犬病ワクチンは必要ですか?
A. 犬や猿などの動物との接触が予想される場合に検討します。すべての旅行者に一律に必要というわけではありません。
Q. ネパール旅行のワクチンはいつまでに受ければいいですか?
A. ワクチンの種類によっては複数回接種が必要です。渡航が決まったら早めにご相談ください。
Q. ネパールの入国ビザはどこで取得しますか?
A. トリブバン国際空港(カトマンズ)や陸路国境の入国管理事務所で取得できます。事前に駐日ネパール大使館で最新の申請料等をご確認ください。
トレッキング・山岳地域ではハチ刺傷にも注意
ネパールでのトレッキングや山岳地域でのハイキング、キャンプなどのアウトドア旅行を予定している場合は、蚊やダニだけでなく、ハチ・スズメバチなどによる刺傷にも注意が必要です。
特に、過去にハチやスズメバチなどに刺されて、全身のじんましん、息苦しさ、喉の違和感、血圧低下などのアナフィラキシーを起こしたことがある方は、海外旅行前に医師へ相談することをおすすめします。
こうした方では、渡航先での医療機関へのアクセスや旅行内容などを考慮し、アドレナリン自己注射薬(エピペン)の携行を検討します。
CDCも、重度のアレルギーや刺す昆虫に対するアレルギーがある旅行者について、渡航前にアドレナリン自己注射薬の準備、使用方法の確認、アナフィラキシー時の対応計画を確認するよう推奨しています。詳しくは海外旅行のエピペン・アナフィラキシー対策をご覧ください。
海外旅行や海外赴任では、ハチ刺傷だけでなく、現地の食材や食品表示の違いによる食物アレルギー、薬剤アレルギーなどによってもアナフィラキシーが起こることがあります。特に海外赴任・長期滞在では、日常的に現地の食事を摂る機会が増えるため、食物アレルギーのある方は渡航前の備えがより重要になります。
また、トレッキング中はヒルやマダニ、まれに毒蛇との遭遇にも注意が必要です。
こんな旅行では事前に相談を
- トレッキング・山岳地域でのハイキング
- キャンプ・アウトドア旅行
- 農村部・山間部での長期滞在
- 医療機関へのアクセスが限られる地域への旅行
- 過去にハチ刺傷でアナフィラキシーを起こしたことがある方
海外赴任・海外出張で渡航される方へ
海外赴任・海外出張で渡航される場合は、渡航先の情報に加えて、法人・個人向けの渡航前ワクチンについてのご案内もご覧ください。
海外赴任にご家族で帯同される場合は、海外赴任に家族帯同する場合の予防接種もあわせてご確認ください。
参考文献・公式情報
- 厚生労働省検疫所(FORTH)「ネパール・ブータン」
https://www.forth.go.jp/destinations/country/nepal.html - WHO「Vaccines and travel」
https://www.who.int/travel-advice/vaccines - 外務省海外安全ホームページ「ネパール 安全対策基礎データ」(2024年7月18日更新)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_010.html