# フィリピン旅行に必要なワクチン・予防接種
フィリピンはマニラやセブなどの都市部への旅行から、離島や地方での長期滞在まで旅行形態がさまざまです。
FORTHではフィリピンへの渡航で、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、ポリオ、腸チフスを挙げ、条件によって狂犬病や日本脳炎も検討するとしています。
フィリピン旅行で検討されるワクチン
A型肝炎
食べ物や水を介した感染を防ぐ目的で、A型肝炎ワクチンを検討します。
B型肝炎
長期滞在や海外赴任などではB型肝炎ワクチンを検討します。
破傷風
旅行中のけがに備えて、破傷風の予防接種歴を確認します。
ポリオ
フィリピンではポリオの発生が報告された経緯があり、FORTHではポリオワクチンも渡航前に検討するワクチンとして挙げています。
狂犬病
犬などの動物との接触が予想される場合は、狂犬病ワクチンを検討します。
WHOではフィリピンを含む複数の西太平洋地域の国を狂犬病の高リスク地域として扱っています。
日本脳炎
農村部での長期滞在などでは日本脳炎ワクチンを検討します。
マニラ・セブへの短期旅行
短期の都市観光と地方での長期滞在では、必要な予防接種が異なります。
短期旅行では、過去の定期予防接種歴を確認したうえで、A型肝炎、破傷風などを中心に旅行内容に応じて検討します。
フィリピンへの海外赴任・留学
長期滞在では、都市部だけでなく地方へ移動する機会も増えるため、旅行前に感染症対策を確認しておくことをおすすめします。
フィリピン旅行前に確認したい入国手続き
ビザ・入国条件は変更される可能性があります。渡航前に必ず外務省海外安全ホームページ・各国大使館等の公式情報をご確認ください。(入国情報:2026年9月14日確認)
ビザ
観光・商用等の目的で30日以内の滞在であれば、事前のビザ取得は不要です。30日を超える場合は、入国前のビザ取得、または入国後にフィリピン入国管理局で滞在許可の延長手続き(最長59日)が必要です。
電子入国カード・オンライン登録
入国審査にあたり、フィリピン政府公式サイト「eTravel」への事前登録が必要と案内されています。
パスポート
フィリピン政府は残存有効期間6か月未満でも入国可としていますが、残存期間不足を理由にした搭乗拒否事例が報告されているため、滞在予定期間に6か月を加えた残存期間を用意することが強く推奨されています。
その他の入国条件
入国審査では、フィリピンを出国することが確認できる航空券の提示を求められる場合があります。
フィリピン旅行前のチェックリスト
- パスポートの有効期限を確認
- ビザ・電子渡航認証の必要性を確認
- 渡航先に必要な予防接種を確認
- 過去の予防接種歴を確認
- 海外旅行保険を確認
- 常用薬を準備
- 蚊・食事・水・動物などの感染症対策を確認
- eTravelへの事前登録を済ませたか確認
- マニラ・セブなど都市部か、離島・地方への渡航かを確認
LIRE Clinicの海外渡航前ワクチン
海外旅行・海外出張・海外赴任前の予防接種について、渡航先、滞在期間、旅行内容、過去の予防接種歴などを確認しながら、必要なワクチンについて医師がご相談に対応します。
出発まで時間が限られている場合にも、接種可能なスケジュールを検討します。
他の渡航先のワクチン情報
よくある質問
Q. フィリピン旅行にワクチンは必ず必要ですか?
A. すべての方に同じワクチンが必要というわけではありません。渡航先や旅行内容によって必要性が異なります。
Q. フィリピン旅行でポリオワクチンは必要ですか?
A. フィリピンではポリオの発生が報告された経緯があり、検討されるワクチンの一つとして挙げられています。必要性は個々の状況によります。
Q. フィリピン旅行で狂犬病ワクチンは必要ですか?
A. 動物との接触が予想される場合に検討します。WHOはフィリピンを含む地域を狂犬病の高リスク地域として扱っています。
Q. フィリピン旅行のeTravel登録は必須ですか?
A. フィリピン政府は入国審査にあたりeTravelへの事前登録が必要と案内しています。公式サイトから登録してください。
Q. フィリピン旅行のワクチンはいつまでに受ければいいですか?
A. ワクチンの種類によっては複数回接種が必要です。渡航が決まったら早めにご相談ください。
Q. フィリピンへの海外赴任・留学ではどのワクチンが必要ですか?
A. 短期旅行より地方への移動機会が増える場合があるため、旅行内容を踏まえて医師が確認します。
Q. フィリピンの入国にワクチン証明書は必要ですか?
A. 2026年9月時点で特定ワクチンの証明書提示は一般的な要件ではありませんが、規則は変更されることがあるため渡航前に確認してください。
海外赴任・海外出張で渡航される方へ
海外赴任・海外出張で渡航される場合は、渡航先の情報に加えて、法人・個人向けの渡航前ワクチンについてのご案内もご覧ください。
海外赴任にご家族で帯同される場合は、海外赴任に家族帯同する場合の予防接種もあわせてご確認ください。
アナフィラキシー・ハチ刺傷への備え
渡航先では、ハチ・スズメバチなどの刺す昆虫や、食物・薬剤などによってアナフィラキシーが起こることがあります。フィリピンでは、毒蛇や、海水浴時のクラゲ刺傷などのリスクもあります。
過去にハチ刺傷や食物・薬剤などでアナフィラキシーを起こしたことがある方、動物咬傷のリスクがある活動を予定している方は、渡航前にアドレナリン自己注射薬(エピペン)の携行について医師にご相談ください。動物に咬まれたり刺されたりした場合は、応急処置後、速やかに現地医療機関を受診してください。
詳しくは海外旅行のエピペン・アナフィラキシー対策をご覧ください。
参考文献・公式情報
- 厚生労働省検疫所(FORTH)「フィリピン」
https://www.forth.go.jp/destinations/country/philippines.html - WHO「Rabies」
https://www.who.int/westernpacific/health-topics/rabies - WHO「Vaccines and travel」
https://www.who.int/travel-advice/vaccines - 外務省海外安全ホームページ「フィリピン 安全対策基礎データ」(2025年10月21日更新)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_013.html - フィリピン政府公式「eTravel」
https://etravel.gov.ph/