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夏バテとテストステロン

夏はテストステロンが下がる?|暑さ・熱中症と男性ホルモンの関係

夏になると疲れやすくなるのは気のせい?

毎年夏になると、

  • 疲れやすい
  • やる気が出ない
  • 性欲が落ちた
  • トレーニングのパフォーマンスが上がらない

と感じる方は少なくありません。

「夏バテだから仕方ない」と思われがちですが、暑さや熱中症は男性ホルモン(テストステロン)にも影響を及ぼす可能性があります。

今回は、暑さとテストステロンの関係について、現在分かっていることをご紹介します。


テストステロンは体調の影響を受けやすい

テストステロンは年齢だけで決まるわけではありません。

実際には、

  • 睡眠
  • ストレス
  • 栄養状態
  • 肥満
  • 病気
  • 運動量

など、さまざまな要因によって変動します。

一般的には冬場より春夏のほうがテストステロンが高くなりますが、真夏のように身体へ大きな負担がかかる時期には、一時的にテストステロンが低下することがあります。


熱中症や高体温はホルモン分泌にも影響する

重度の熱中症では、

  • 強い炎症反応
  • 脱水
  • ストレスホルモン(コルチゾール)の増加

などが起こります。

このような強い身体的ストレスが加わると、脳の視床下部・下垂体・精巣からなる「HPG軸」の働きが一時的に抑制され、テストステロンが低下することがあります。

重症患者を対象とした研究では、急性疾患の際にテストステロンが低下することが数多く報告されており、熱中症もその一つと考えられています。

つまり、熱中症になった直後に男性ホルモンが低く測定されても、それだけで男性更年期障害と診断することはできません。


脱水もコンディションを悪化させる

夏は汗とともに、

  • 水分
  • ナトリウム
  • カリウム

などを失います。

脱水状態になると、

  • 血液循環の低下
  • 運動能力の低下
  • 疲労感の増加

が起こりやすくなります。

脱水そのものがテストステロンを大きく低下させることを示す強いエビデンスはありませんが、身体へのストレスが重なることで、ホルモン環境にも間接的な影響を与える可能性があります。


睡眠不足はテストステロン低下の原因

夏は、

  • 寝苦しい
  • エアコンを我慢する
  • エアコンが効きすぎて起きてしまう
  • 夜中に目が覚める

という方も多いでしょう。

実はテストステロンは睡眠中、とくに深い睡眠時に多く分泌されます。

睡眠時間が短くなったり睡眠の質が低下したりすると、翌日のテストステロン値が低下することが報告されています。

つまり、

「夏の暑さ」よりも、「暑さによる睡眠不足」の方が男性ホルモンへ与える影響は大きい可能性があります。


暑い日の運動は逆効果になることも

適度な運動はテストステロン維持に役立ちます。

しかし、

  • 猛暑日
  • 脱水状態
  • 長時間の高強度運動

では話が変わります。

極端な身体ストレスは、

  • コルチゾール上昇
  • 疲労蓄積
  • 回復遅延

につながり、一時的にテストステロンが低下することがあります。

特に真夏の日中の屋外運動では、熱中症リスクにも注意が必要です。


夏でもテストステロンを保つためのポイント

① こまめな水分補給

喉が渇いてからではなく、こまめに水分を摂取しましょう。

大量に汗をかく場合は、水だけでなく電解質も補給することが大切です。


② エアコンを適切に使う

「健康のためにエアコンを使わない」という方もいますが、室温が高すぎると睡眠の質が低下します。

睡眠環境を整えることは、男性ホルモンの維持にも重要です。


③ タンパク質をしっかり摂る

夏は食欲が落ちて、

  • 麺類だけ
  • アイスだけ

という食事になりがちです。

しかし、テストステロンや筋肉の維持には十分なタンパク質が欠かせません。

毎食、肉・魚・卵・大豆製品などを意識して取り入れましょう。


④ 亜鉛・ビタミンD不足にも注意

汗を多くかく方や食事量が減る方では、

  • 亜鉛
  • ビタミンD

などが不足していることがあります。

これらは男性ホルモンや筋肉、免疫機能にも関わる栄養素です。

不足が疑われる場合は、血液検査で確認することも一つの方法です。


⑤ 無理なダイエットは避ける

「夏までに痩せたい」と極端な食事制限をすると、

  • エネルギー不足
  • 栄養不足

によって、かえってテストステロンが低下する可能性があります。

減量は急激に行うのではなく、筋肉を維持しながら少しずつ進めることが大切です。


テストステロンが低いと思ったら夏だけで判断しない

夏の体調不良や熱中症のあとに採血をすると、一時的にテストステロンが低く測定されることがあります。

そのため、

  • 発熱中
  • 熱中症直後
  • 強い疲労がある時期

の検査結果だけで男性更年期障害を判断することは適切ではありません。

十分に体調が回復した状態で再検査することが望ましいでしょう。


まとめ

暑さそのものがテストステロンを大きく低下させるという明確なエビデンスはありません。

しかし、

  • 熱中症
  • 脱水
  • 睡眠不足
  • 過度な暑熱環境での運動
  • 栄養不足

といった夏特有の要因は、身体に強いストレスを与え、一時的なテストステロン低下につながる可能性があります。

夏場のコンディションを保つためには、水分・電解質補給、十分な睡眠、バランスの良い食事、そして無理のない運動が重要です。

「夏になると毎年調子が悪い」「疲労感や性欲低下が続く」という方は、単なる夏バテだけでなく、男性ホルモンの状態も一度確認してみるとよいかもしれません。

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