大手町の内科・男性更年期障害(テストステロン治療)専門クリニック
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メンタルヘルスとテストステロン

メンタルヘルスとテストステロン・亜鉛・ビタミンD・マグネシウムの関係について

「うつ病」だけではない男性のメンタル不調

仕事への意欲がわかない、疲れやすい、イライラする、集中力が続かない——。

こうした症状があると「ストレス」や「うつ病」と考えられることが多いですが、40歳以降の男性では男性更年期(LOH症候群)が関与している場合があります。

テストステロンは男性ホルモンとして知られていますが、筋肉や性機能だけでなく、脳や精神状態にも深く関わっています。また、亜鉛・ビタミンD・マグネシウムなどの栄養素も神経機能やホルモン分泌に重要な役割を果たしています。

本記事では、それぞれがメンタルヘルスにどのように関係しているのかを解説します。症状の全体像や検査・治療については▶ 男性更年期障害(LOH症候群)とはもあわせてご覧ください。

男性更年期障害(LOH)とうつ病は、抑うつ気分・意欲低下・易疲労・不眠・集中力低下など症状が大きく重なる。見分けには問診に加えて採血でのテストステロン測定が重要。LOHならTRT、うつ病なら抗うつ薬や精神療法、両方が併存することもある。
LOHとうつ病は症状が大きく重なります。問診だけでなく採血でテストステロンを確認し、必要に応じて精神科的評価と組み合わせて治療方針を決めます。

テストステロンとメンタルヘルス

テストステロンには

  • 意欲
  • 活力
  • 集中力
  • 決断力
  • 自信

などを維持する働きがあります。

男性更年期ではテストステロンが低下することで、

  • 疲労感
  • 抑うつ気分
  • 不安感
  • 集中力低下
  • イライラ
  • 性欲低下

などが現れることがあります。

実際、男性更年期の症状はうつ病と似ているため区別が難しいこともあります。男性更年期障害を見逃されやすい疾患もご参照ください。

そのため、40歳以降で精神症状が続く場合には、血液検査による男性ホルモン測定も重要です。


亜鉛とメンタルヘルス

亜鉛は300種類以上の酵素反応に関与する重要なミネラルです。

不足すると

  • 味覚障害
  • 食欲低下
  • 免疫低下

だけでなく、

  • 気分の落ち込み
  • 集中力低下
  • 慢性的な疲労感

にも関係すると考えられています。

また亜鉛はテストステロン産生にも必要な栄養素であり、不足すると男性ホルモンが十分に作られない可能性があります。テストステロンと亜鉛の関係亜鉛補充のコツもあわせてご覧ください。

極端な不足がある場合には補充が有効ですが、必要以上の摂取でテストステロンが大きく増加することを示す十分な証拠はありません。


ビタミンD(25-OHビタミンD)とメンタルヘルス

近年注目されているのがビタミンDです。

血液検査では25-OHビタミンDを測定することで体内のビタミンD状態を評価します。

ビタミンDは

  • 免疫
  • 筋肉

だけでなく、

脳にもビタミンD受容体が存在しており、精神状態への関与が研究されています。

ビタミンD不足では

  • 抑うつ症状
  • 疲労感
  • 活力低下

との関連を示す研究が多く報告されています。紫外線とビタミンD、テストステロンの関連についてはこちらで解説しています。

日本人では日光不足や屋内勤務の影響から不足している人も少なくありません。


マグネシウムとストレス

マグネシウムは神経や筋肉の働きを調整するミネラルです。

不足すると

  • 不眠
  • イライラ
  • 筋肉のけいれん
  • 疲労感

などがみられることがあります。

ストレスが続くとマグネシウムの消費量が増えるとも考えられており、

ストレス

マグネシウム不足

さらにストレスに弱くなる

という悪循環が生じる可能性があります。睡眠とホルモンの関係については睡眠とテストステロンもご参照ください。


男性更年期では複数の要因が重なっていることがあります

実際の診療では、

  • テストステロン低下
  • ビタミンD不足
  • 亜鉛不足
  • 睡眠不足
  • 肥満
  • ストレス

などが同時に存在している患者さんも少なくありません。

そのため、「一つの原因だけ」を考えるのではなく、全身の状態を総合的に評価することが重要です。


サプリメントだけで改善するとは限りません

インターネットでは

「亜鉛を飲めばテストステロンが上がる」

「ビタミンDだけで男性更年期が治る」

といった情報も見られます。

しかし、現在の医学的根拠では、これらの栄養素は不足している場合の補充が重要であり、十分な状態の人が大量に摂取することで男性ホルモンやメンタルヘルスが大きく改善することは証明されていません。

自己判断で高用量のサプリメントを続ける前に、必要に応じて血液検査で状態を確認することが望ましいでしょう。


リーレクリニック大手町では

当院では男性更年期(LOH症候群)の診療において、

  • テストステロン
  • 症状評価(AMSスコア)
  • 必要に応じた血液検査

を組み合わせて診断を行っています。

保険診療・自費診療それぞれの特徴をご説明し、患者さん一人ひとりに適した治療方針をご提案しています。

「疲れが取れない」「やる気が出ない」「以前より気力が落ちた」と感じる方は、お気軽にご相談ください。


参考文献

  1. Amini S, Jafarirad S, Abiri B. Vitamin D, testosterone and depression in middle-aged and elderly men: a systematic review. Crit Rev Food Sci Nutr. 2023.(PMID: 34904472)

  2. Wang J, Um P, Dickerman BA, Liu J. Zinc, Magnesium, Selenium and Depression: A Review of the Evidence, Potential Mechanisms and Implications. Nutrients. 2018.(PMID: 29747386)

  3. Serefko A, Poleszak E, Nowak G. The role of magnesium and zinc in depression: similarities and differences. Magnes Res. 2018.

  4. Kris-Etherton PM, et al. Nutrition and behavioral health disorders: depression and anxiety. Nutr Rev. 2021.(PMID: 32447382)

  5. 日本泌尿器科学会・日本メンズヘルス医学会. LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き. 医学図書出版, 2022.

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