東京都千代田区大手町の内科・健康診断・予防接種

自由診療における診察方法および薬剤配送について

当院では、男性更年期障害に対する治療(TRT等)を受けている方など、
やむを得ず通院が困難な事情がある場合に、医師が医学的に適切と判断した場合には、
電話やアプリ等を用いた診察を行うことが可能です。

診察の結果、治療継続の観点から医師が必要と判断した場合には、
経口薬(例:保険外診療のプリモボランやクロミフェン)を含む治療選択肢について検討し同意を得た上で、処方薬をご自宅へ配送する対応を行います。

 

※すべての方が対象となるわけではありません。
※診察・処方の可否および薬剤の選択は、医師の医学的判断に基づき決定されます。
※効果・安全性には個人差があり、特定の効果を保証するものではありません。
※薬剤配送には送料1,000円(税込)がかかります。

TRT中の男性不妊外来 開始のお知らせ

テストステロン補充療法(TRT)を受けている、または検討されている男性を対象とした

「男性不妊外来」

を保険外診療として開始いたしました。

テストステロン投与中の妊娠に関する相談はこちらから

男性更年期障害やQOL改善を目的としたTRTは、多くの方に有益である一方、精子形成を抑制し、妊孕性に影響を及ぼす可能性があることが知られています。

テストステロン投与中の不妊治療に関しては血液や精液検査での現状の把握と、それによる治療内容の変更が必要です。

そのため、将来的な妊娠・出産を希望される方にとっては、治療内容の慎重な検討と専門的な管理が重要です。

本外来では、

  • TRT中・TRT検討中の妊孕性評価

  • 精液所見・ホルモンバランスの確認

  • 妊活を見据えた治療選択のご相談

  • TRTと妊孕性の両立を目指した治療方針の提案

などを中心に、患者さま一人ひとりのライフプランに配慮した診療を行います。

「体調改善のためにTRTを続けたいが、将来の妊娠も諦めたくない」
「妊活を考えているが、男性側のホルモン治療が気になっている」

そのようなお悩みをお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

テストステロン投与中の不妊外来

サプリメント販売について

新商品のお知らせ

メンズサプリメント「TESTOFORM(テストフォーム)」販売開始

このたび当院では、
フェヌグリーク・ビオチン・ノコギリヤシを組み合わせた
日々のコンディション維持をサポートするサプリメント
「TESTOFORM(テストフォーム)」の販売を開始しました。


■ TESTOFORMとは

年齢とともに変化しやすい 元気・活力の維持 を、
毎日の生活習慣とともにサポートすることを目的に設計された
男性向けの栄養サポートサプリメントです。


■ 主な配合成分

  • フェヌグリーク:日々のコンディションづくりをサポート

  • ビオチン(栄養機能食品)
     皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素

  • ノコギリヤシ:年齢に伴う生活リズムの変化に着目した成分

これらの成分をバランスよく配合し、
忙しい毎日の健康管理を手軽にサポートできるよう設計しました。


■ こんな方におすすめ

  • 生活リズムの乱れが気になる方

  • 仕事・運動などで毎日をアクティブに過ごしたい方

  • 年齢とともにコンディション維持を意識したい方

  • 食事や生活習慣をより整えたい方


■ 開発コンセプト

「日々の健康づくりを、自然由来の成分で手軽にサポートする」
という考えのもと、
毎日の習慣に取り入れやすい配合と設計にこだわりました。


あなたの毎日に、自然なコンディションサポートを。

1袋1か月分(1日2錠)で6,000円(税込み)です。

いわゆる肝臓のケア剤の成分・作用機序・特徴・肝臓以外の効果・主な使い分けを整理します。

肝臓の悪くない方が、疲労回復目的に使う場合には自費での診療となります。

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健常人のマンジャロのエビデンス

マンジャロ(Mounjaro™=チルゼパチドについて

糖尿病でない人(肥満または過体重、非糖尿病)に対する体重減少効果と副作用について、主要臨床試験報告を基にまとめました。

  1. 体重減少効果(非糖尿病者)
  2. 副作用(糖尿病を持たない人含む)
  3. 実臨床(リアルワールド)での効果
  4. 目的に応じた投与量の目安

まとめ

の順に記載します。

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健常人へのメトホルミンの効果

糖尿病の治療薬のメトホルミンは、非糖尿病の健康な人でも、代謝改善・体重減少・老化抑制といったメリットの可能性を指摘されています。
一時期は乳酸アシドーシスのリスクで糖尿病の治療として避けられていましたが、最近では痩せ薬として使う方もいるようです。

現時点でのエビデンスをまとめています。

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珈琲のアンチエイジング作用と健康への影響

珈琲(特にブラック)および適量のカフェイン摂取は、多くの慢性疾患リスク低下や健康寿命延伸に関連する十分なエビデンスがあります。2~4杯/日(カフェイン200~400 mg)を目安に、午前に分散して飲むのが望ましいです。特に感受性や健康状態に応じて高齢者・妊婦・心疾患・不安傾向がある方は200 mg以下に調整しましょう。

また、抗酸化・抗炎症・代謝改善など、カフェイン・ミネラル・植物成分(クロロゲン酸など)は、野菜・果物・魚などと併用することで、生活全体としての健康維持・アンチエイジング効果が最大化されるでしょう。

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5α還元酵素阻害薬のテストステロンへの影響について

AGAの治療薬はテストステロンに影響があると懸念されています。

それに関する研究をまとめました。

1. フィナステリド

フィナステリドは5α-リダクターゼII型阻害薬であり、テストステロンからより強力なアンドロゲンであるジヒドロテストステロン(DHT)への変換を阻害します。

主に男性型脱毛症(AGA)や前立腺肥大症の治療に用いられます。

大量にアナボリックステロイドを投与中には、ケア剤として用いられます。

  • 血中遊離テストステロンへの影響:

    • フィナステリドはDHTの生成を阻害するため、血中の総テストステロン濃度はわずかに上昇する傾向にあります。これは、テストステロンがDHTに変換されなくなるため、血中にテストステロンが残る量が増えるためです。遊離テストステロンについても同様に、わずかな上昇または変化なしという報告が多いです。
    • DHTはテストステロンよりも強力なアンドロゲンであるため、DHTの低下による影響が懸念されることがありますが、テストステロン自体は維持されるため、全身的なアンドロゲン作用が大きく減弱するわけではありません。
  • 筋量、筋力への影響:

    • 複数の研究で、フィナステリドの服用が筋量や筋力に大きな影響を与えないことが示されています。
    • 例えば、高齢の低テストステロン男性を対象とした研究では、テストステロン補充療法単独、またはテストステロンとフィナステリドの併用が、除脂肪体重、握力、身体パフォーマンスを改善することが示されています。この研究は、テストステロンの筋に対する同化作用にDHTが必須ではないことを示唆しています。
    • 理論的には、フィナステリドによるテストステロンのわずかな上昇が筋成長に寄与する可能性も考えられますが、実際にはその影響は限定的であり、筋肉量に劇的な変化をもたらすことはないとされています。

まとめ(フィナステリド): フィナステリドは血中遊離テストステロンをわずかに上昇させるか変化させない傾向があり、筋量や筋力に対しては臨床的に有意な悪影響を与えないというエビデンスが示されています。


2. デュタステリド

デュタステリドは5α-リダクターゼI型およびII型の両方を阻害する薬剤であり、フィナステリドよりも強力にDHTの生成を抑制します。こちらも主にAGAや前立腺肥大症の治療に用いられます。

  • 血中遊離テストステロンへの影響:

    • デュタステリドは5α-リダクターゼのI型とII型の両方を阻害するため、フィナステリドよりも強力にDHTを抑制します。その結果、血中の総テストステロンおよび遊離テストステロン濃度は、フィナステリドよりも明確に上昇する傾向があります。これは、テストステロンがDHTに変換される経路がより広範囲にブロックされるためです。
  • 筋量、筋力への影響:

    • デュタステリドによるDHTの強力な抑制は、筋量や筋力への影響について懸念されることがあります。しかし、研究結果はフィナステリドと同様に、筋量や筋力に顕著な悪影響を与えないことを示唆しています。
    • ある研究では、テストステロン補充とデュタステリドの併用が、テストステロン単独の場合と比較して、除脂肪体重の増加や筋力の改善に差がないことが報告されています。この結果は、DHTの抑制がテストステロンの同化作用にとって必須ではないことを示唆しています。
    • ただし、デュタステリドはDHTの抑制が強いため、DHTが関与する他のアンドロゲン作用(例えば性欲など)には影響を与える可能性があります。

まとめ(デュタステリド): デュタステリドは血中総テストステロンおよび遊離テストステロン濃度を上昇させる傾向がありますが、筋量や筋力への臨床的に有意な悪影響は報告されていません。


全体的な考察

  • 血中遊離テストステロンへの影響:

    • フィナステリドおよびデュタステリドは、DHTへの変換を阻害することで、血中テストステロン(総テストステロンおよび遊離テストステロン)を上昇させる傾向にあります。デュタステリドの方がその作用はより強力です。
  • 筋量、筋力への影響:

    • フィナステリドおよびデュタステリドは、テストステロンのDHTへの変換を阻害しますが、テストステロン自体の同化作用は維持されるため、筋量や筋力に悪影響を与えることはないとされています。むしろ、テストステロン値がわずかに上昇することで、理論的には有利に働く可能性もありますが、臨床的に顕著な筋力増強効果は期待されていません。

これらの薬剤は、それぞれの作用機序に基づき、特定の疾患の治療に用いられます。

テストステロンや筋量、筋力への影響は、薬剤選択や治療計画の際に考慮すべき要素の一つですが、個々の薬剤の主要な治療目的とは異なります。

ご自身の状態や治療については、必ず医師にご相談ください。

テストステロンを上昇させる生活習慣

テストステロンを上昇させる薬以外の方法:科学的根拠に基づいたアプローチ

男性更年期障害の症状緩和やアスリートのパフォーマンス向上など、テストステロンの上昇に関心がある方に向けて、科学的根拠に基づいた一般的な方法を以下にまとめます。

目次

1.運動
2.睡眠
3.食事
4.ストレス管理
5.体重管理
6.アルコールの摂取を控える
7.競争活動

1.運動

筋力トレーニング(レジスタンストレーニング): スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなど、複数の大きな筋肉群を同時に使う複合的な運動は、テストステロンの分泌を最も効果的に刺激するとされています。特に下半身のトレーニング(スクワットなど)が有効です。

: Kraemer, W. J., & Ratamess, N. A. (2005). Hormonal responses and adaptations to resistance exercise and training. Sports Medicine, 35(4), 339-361.

高強度インターバルトレーニング(HIIT): 短い時間で高強度の運動と休憩を繰り返す形式のトレーニングも、テストステロンレベルを一時的に上昇させることが報告されています。

: Vingren, J. L., et al. (2010). Endocrine responses to acute bouts of resistance exercise in men and women. Journal of Strength and Conditioning Research, 24(8), 2099-2107.

適度な強度と頻度: 強度が強すぎたり、オーバートレーニングになったりすると、かえってテストステロン値が低下する可能性があるため、適切なバランスが重要です。

: Fry, A. C. (2004). Overtraining with resistance exercise. Strength and Conditioning Journal, 26(4), 10-18.


2.睡眠

質の高い十分な睡眠: テストステロンの分泌は主に睡眠中に行われるため、1日7〜9時間の質の良い睡眠を確保することが極めて重要です。

睡眠不足の影響: 1週間5時間程度の睡眠制限でも、テストステロンレベルが10〜15%減少することが研究で示されています。

: Leproult, R., & Van Cauter, E. (2011). Effect of 1 week of sleep restriction on testosterone levels in young healthy men. JAMA, 305(21), 2173-2174.


3.食事

バランスの取れた食生活: ホルモン生成には、偏りのない栄養摂取が不可欠です。

健康的な脂質の摂取: 極端な低脂肪食はテストステロンレベルの低下と関連することが報告されています。オメガ3脂肪酸を豊富に含む脂肪の多い魚(サーモン、サバなど)、オリーブオイル、アボカドなど、良質な脂質を摂取しましょう。

: Volek, J. S., et al. (1997). Effects of diet and training on the testosterone-to-cortisol ratio. Journal of Applied Physiology, 82(1), 41-47.

十分なタンパク質: 筋肉の生成だけでなく、テストステロンの材料としても重要です。赤身肉(ラム肉など)、鶏肉、魚、卵、豆類などから摂取します。

: Antonio, J., et al. (2014). The effects of a high protein diet on indices of health and body composition–a crossover trial in resistance-trained men. Journal of the International Society of Sports Nutrition, 11(1), 3.

重要な微量栄養素

亜鉛: テストステロンの生成に不可欠なミネラルです。**カキ、赤身肉、豆類、ナッツ類(アーモンドなど)**に多く含まれます。亜鉛不足の場合、サプリメントも有効です。

: Prasad, A. S., et al. (1996). Zinc status and serum testosterone levels in healthy adults. Nutrition, 12(5), 346-348.

ビタミンD: テストステロンの生成に関与します。日光浴に加え、脂肪の多い魚、卵黄、強化乳製品などから摂取できます。ビタミンDのサプリメントもテストステロンレベルの上昇に効果が期待できます。

: Pilz, S., et al. (2011). Effect of vitamin D supplementation on testosterone levels in men. Hormone and Metabolic Research, 43(3), 223-225.

マグネシウム: マグネシウム不足はテストステロン産生低下につながることがあります。ほうれん草、スイスチャードなどの葉物野菜、アーモンド、カシューナッツなどに豊富です。

: Maggio, M., et al. (2011). The relationship between testosterone and magnesium in aging men. International Journal of Endocrinology, 2011, 1-7.

その他: ザクロ(コルチゾールを減少させ、テストステロン増加の可能性)、ショウガ(テストステロン改善の可能性)、ニンニク、玉ねぎなども良い影響を与える可能性があります。

: Al-Dujaili, E. A., & Sakkira, H. (2005). Pomegranate extract: a novel agent for reducing stress-induced cortisol and increasing testosterone levels. Endocrine Abstracts, 9, P313.

: Wankhade, S., et al. (2018). Role of Ginger (Zingiber officinale Roscoe) in improving the reproductive functions and hormonal level in males. Journal of Herbal Medicine, 12, 1-10.


4.ストレス管理

コルチゾールとの関係: ストレスが多いと、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加し、テストステロンの生成が抑制されることがあります。リラクゼーションや趣味など、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。

: Cumming, D. C., et al. (1986). The effect of stress on reproductive hormones. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 62(6), 1081-1084.


5.体重管理

健康的な体重の維持: 肥満はテストステロンレベルの低下と強く関連しています。適正な体重を維持することが、テストステロンレベルを健康的に保つ上で重要です。

: Cohen, P. G. (2008). The hypogonadal-obesity cycle: role of aromatase. Endocrine Practice, 14(4), 517-519.


6.アルコールの摂取を控える: 過度なアルコール摂取はテストステロンレベルを低下させる可能性があります。

: Vatsalya, V., & Singal, A. K. (2017). Alcohol use and sex hormone imbalances: An overview. Alcohol and Alcoholism, 52(5), 516-527.


7.競争活動: スポーツ観戦やeスポーツなど、競争心が高まる活動に参加することも、一時的にテストステロン分泌を刺激することが示唆されています。

: Zilioli, S., et al. (2015). The big five personality traits and the testosterone-cortisol ratio. PLoS ONE, 10(12), e0145899.

これらの方法は、テストステロンの健康的なレベルを維持し、男性更年期症状の改善やアスリートのパフォーマンス向上に貢献する可能性があります。ご自身の体調や状況に合わせて、専門家(医師やトレーナーなど)と相談しながら取り入れることをお勧めします。

男性更年期障害対するテストステロン補充療法(TRT)後のPCTによる精子形成やホルモン回復について

男性更年期障害や低テストステロン症に対するテストステロン補充療法(TRT)後のPCT(ポストサイクルテセラピー)による精子形成やホルモン回復について簡潔にまとめます。

テストステロンに興味はあるけれど、

  • 妊孕性が心配
  • 一度始めたら止めたら回復しないのでは?

といった方がいますのでPCTについてまとめました。

目次

1. 主要な論文とその内容

2.まとめ

3.副作用

の順に記載します。

結論だけ気になる方はこちらのまとめを読んでください。

単剤ならクロミフェン>hCGと考えられる。

いずれにせよ併用療法が最も回復率が高い。

ただしhCGの投与回数と量が多い試験なので実施する場合には注意が必要。


1. 主要な論文とその内容

患者の年齢、TRT投与期間、PCT(クロミフェンやhCG)の内容と回復率に関する主要な論文の要約です。

論文1: Recovery of Spermatogenesis Following TRT or AAS Use (2016)
出典: Asian Journal of Andrology (PMID: 26908067)[](https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4854084/)
内容:
-対象: TRTまたはアナボリックステロイド(AAS)使用後の精子形成回復を評価。主に若年男性(平均年齢非明記だが、多くは生殖年齢層)。
– TRT投与期間: 数ヶ月~数年のばらつきあり。
– PCT内容:
1hCG単独:500~2500 IUを週2回、血清テストステロンレベルに応じて調整。
2hCG(3000 IU、隔日)+クロミフェン(50 mg、週3回)またはタモキシフェン。
回復率:
– hCG単独で精子形成が70%の患者で誘導された(特に睾丸サイズ>4 cmで効果大)。
– hCG+FSH(75~400 IU、週2~3回)の併用で、44~100%の患者で精子濃度>1~1.5×10^6/mLに回復(6~144ヶ月)。
– クロミフェン(50 mg、週3回)+hCGの併用では、63人の男性のうち98%が4~5ヶ月で精子濃度>1×10^6/mLに回復。
年齢の影響: 年齢に関する詳細なデータは限定的だが、若年男性(生殖年齢)で回復率が高いと推測。
結論: hCGとクロミフェンの併用は、TRT後の精子形成回復に有効。長期TRTは回復を遅らせる可能性。

論文2: Age and Duration of Testosterone Therapy Predict Time to Return of Sperm Count (2017)
出典: Fertility and Sterility (PMID: 28160924)[](https://www.eu-focus.europeanurology.com/article/S2405-4569%2818%2930217-7/abstract)
– 内容:
– 対象: 66人の男性(平均年齢40.2歳、TRT期間中央値2年)。
– TRT投与期間: 中央値1.67~4年。
– PCT内容:
– hCG 3000 IU、週3回。
– クロミフェンまたはタモキシフェン併用(クロミフェン25~50 mg/日)。
– 回復率:
– 総運動精子数>500万に回復したのは46人(69.7%)、平均回復時間は12ヶ月。
– 回復しなかった患者の平均年齢は44歳、TRT期間中央値4年。
– 若年(平均38.3歳)かつTRT期間が短い(中央1.67年)患者で回復率が高い。
– 年齢の影響: 高齢(44歳以上)で回復率が低下(OR非明記だが統計的に有意)。
– 結論: 年齢とTRT期間は精子形成回復の予測因子。hCG+クロミフェンは有効だが、高齢者や長期間TRTを受けた患者では回復が遅い。

論文3: The Use of HCG-Based Combination Therapy for Recovery of Spermatogenesis (2015)
– 出典: Journal of Sexual Medicine (PMID: 25659909)[](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25904023/)
– 内容:
– 対象: 49人の男性(平均年齢非明記、TRTによる無精子症または重度乏精子症)。
– TRT投与期間: 非明記(変動)。
– PCT内容:
– hCG 3000 IU、隔日、クロミフェン(25~50 mg/日)、タモキシフェン、またはアナストロゾール併用。
– 回復率:
– 47人(95.9%)が精子濃度>1×10^6/mLに回復、平均回復時間4.6ヶ月。
– 1人(2.1%)は精子分析なしで妊娠達成。
– 年齢の影響: 年齢別の詳細データなしだが、若年男性で回復が早い傾向。
– 結論: hCGベースのPCTは高効率で精子形成を回復。クロミフェン併用で回復速度が向上。

論文4: Long-Term Safety and Efficacy of Clomiphene Citrate (2019)
– 出典: Journal of Urology (PMID: 30597198)[](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31216250/)
– 内容:
– 対象: 400人の男性(平均年齢非明記、テストステロン<300 ng/dL)。
– TRT投与期間: クロミフェン単独治療のデータ(TRTなしの場合も含む)。
– PCT内容:
– クロミフェン25~50 mg/日、平均治療期間25.5ヶ月(範囲0~84ヶ月)。
– 回復率:
– 3年以上クロミフェンを使用した患者の88%が正常テストステロンレベル(>300 ng/dL)に到達。
– 77%が症状改善を報告。
– 副作用: 3年以上使用で気分変動(5人)、視界ぼやけ(3人)、乳房圧痛(2人)。
– 年齢の影響: 年齢別の回復率データなし。
– 結論: クロミフェンは長期使用でも安全で、テストステロン回復に有効。TRT後のPCTとしてのデータは限定的。


2. まとめ

回復率の要因
– 年齢: 若年(30~40歳未満)の方が精子形成やテストステロン回復率が高い。高齢(44歳以上)では回復が遅延または不完全な傾向(例:論文2)。
– TRT投与期間: 短期間(1~2年)のTRTを受けた患者は、長期(4年以上)に比べ回復率が高い(論文2)。
– PCT内容:
– hCG: 3000 IU(隔日または週3回)が標準。単独で70%の精子形成誘導、クロミフェン併用で95%以上に向上(論文1、3)。
– クロミフェン: 25~50 mg/日が一般的。単独でテストステロン上昇(88%が正常化、論文4)、hCG併用で精子形成回復速度が向上(論文3)。

– 併用療法: hCG+クロミフェンまたはタモキシフェンは、4~5ヶ月で95%以上の精子形成回復率(論文3)。

単剤ならクロミフェン>hCGと考えられる。

いずれにせよ併用療法が最も回復率が高い。

ただしhCGの投与回数と量が多い試験なので実施する場合には注意が必要。

PCTの目的(精子形成かテストステロン自己分泌能か)

テストステロンの投与期間や量

患者さんの年齢や生活習慣

等によって結果が変わりますので、こういった報告を元に

「貴方は◯%の確率で精巣の機能が強くなります」

とは断定できません。

きちんとPCTを受けた場合、概ね90%以上の方が回復していますので目安にはなると思います。


3.副作用
– hCG: 多血症、女性化乳房、注射部位の不快感。低用量(500 IU隔日)で副作用軽減(論文5)。
– クロミフェン: 気分変動(8%)、視覚障害(3%)、乳房圧痛(2%)。

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