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オミクロン株(新型コロナウイルス)

新型コロナウイルスの変異株のオミクロンが注目されています。

これは11月26日に南アフリカからWHOに報告されたウイルスです。

Classification of Omicron (B.1.1.529): SARS-CoV-2 Variant of Concern

まだ分かっていなことが多いのですが、感染力が高いという話もあります。

名前が怖そうなんて感想も聞いたことがありますが、現時点で報告されていることを簡単にまとめます。


多くの変異を有し、すでにEU各国や香港に広まっていると29日に報道されています。

Omicron variant detected in more countries as scientists race to find answers

このオミクロンは、表面抗原(スパイク蛋白)すべてに変異があると報告されています。

https://www.imperial.ac.uk/news/232217/qa-imperial-experts-discuss-variant-b11529/

そのため、これまでのコロナワクチン接種や既感染による免疫応答が認識できないと考えられます。

感染力が高く、これまでのワクチンの効果が不透明なことで警戒されています。

南アフリカでの報告:感染力、重症化率、致死率

1.感染力

実効再生産数Rtが1.93と言われています。

(南アフリカでの従来のコロナのRtは1.47)

2.重症化率や致死率

現時点での南アフリカからの報告では、嗅覚障害や味覚障害はなく、低酸素血症の患者さんも1人も出ていないようです。

オミクロンの感染が確認されたのが77例の時点なので、まだ不透明な数値です。

「オミクロン株患者」の症状、デルタ株に比べ「軽度」か

感染力が高いものの、重症化率が低いのではという記事も出ています。


オミクロンへのワクチンについて

mRNAワクチンを開発した各社の発表では、各社ともすぐに対応できるそうです。

ファイザー/ビオンテック

おおよそ100日でオミクロン株に対応したワクチンが作れる、との事です。

Pfizer/BioNTech, Moderna expect data on shot’s protection against new COVID-19 variant soon

モデルナ

既に高用量でのワクチン接種の試験や、新しく変異した抗原の調査を開始しているそうです。

Moderna Announces Strategy to Address Omicron (B.1.1.529) SARS-CoV-2 Variant

既存のワクチンでも(感染を防ぐ効果は落ちるものの)重症化を抑えるという説や、3回目接種で効果が出るなどの話も出てはいるようです。

現時点では、オミクロンでは軽症の風邪症状の方が多いようです。

空気感染の可能性があるなど、感染力の強さも懸念されています。

まだ分からないことが多い状況ですが、いわゆるウイルスの弱毒化の方向に進んでいるように見えます。

コロナの弱毒化だと、願うばかりです。

大手町と一之江の内科クリニックの記事です。

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