東京都千代田区大手町の内科・健康診断・予防接種

尿蛋白について

尿検査で異常がある場合には放置せず腎臓内科の医師に相談しましょう。

早期発見早期治療が重要です。

当院では腎臓内科専門医が腎臓内科外来を行っております。


健康診断の尿所見で尿蛋白を指摘された場合のお話です。

具体的には尿蛋白±や+といったような結果です。

原因として病的なものと病的でないものに分けて説明します。

病的なものとしては、糸球体腎炎、慢性腎臓病、膀胱炎、尿路結石などが原因として挙げられます。

病的でないものとしては、前日の激しい運動、アルコール、睡眠不足、起立性蛋白尿などがあります。

 

また最も多いものとして尿の濃縮によるものがあります。

健康診断での尿検査は試験紙法による定性検査(結果が+、-とでるもの)です。

そのため尿が濃縮されていると正常な尿タンパクの量であっても、濃いために±や+といった結果がでます。

これを正確に評価するためには定量法(結果が○mg/dlとでるもの)で調べる事が必要です。

さらに濃縮の具合を調整するために尿中クレアチニンを同時に測定し補正します。

これらの項目から1日尿蛋白量の推定値が算出できます。

ちなみに計算式は以下のとおりです。

1日尿蛋白推定量(g/day)≒尿蛋白濃度/尿Cre濃度(g/gCre)

 

尿の濃縮を補正した1日尿蛋白量の推定値が高値であった場合、上記の病的ない要因を取り除いて再検査を行います。

そこでも尿蛋白が出ている場合には病的なものを念頭に置いてエコーや血液検査など次の検査に進みます。

 

尿検査で異常がある場合には放置せず腎臓内科の医師に相談しましょう。

放置して、腎機能が根絶してしまってからでは透析や移植などの腎代替療法を行うことしか出来ません。

早期発見早期治療が重要です。

合併症が出てからでは遅いというのは、他の生活習慣病(高血圧糖尿病脂質異常症など)や慢性腎臓病と同様です。

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