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非糖質系甘味料の摂取と健康の関連について

非糖質系甘味料に関する研究です。

甘いものを食べたい時にカロリーゼロの甘味料で作られたデザートにしたり、飲み物を選んだ事のある方もいらっしゃると思います。

砂糖より健康に良いと理論的には考えられますが、いろいろと有害だという報告や、有害ではないという報告もあり結論が見えづらい状況です。

今回は、非糖質系甘味料の健康への影響をメタアナリシスで調べた論文の紹介です。


Association between intake of non-sugar sweeteners and health outcomes: systematic review and meta-analyses of randomised and non-randomised controlled trials and observational studies.

対象となったデータは、Medline(Ovid)、Embase、Cochrane CENTRAL、WHO International Clinical Trials Registry Platform、ClinicalTrials.govと関連する引用文献です。

日本人 女性 ぽっちゃり 肥満 ダイエット 痩せる 痩せたい 目標 ビフォー アフター 太っている 太り気味 メタボ メタボリックシンドローム 脂肪 体系 ボディー 白バック 白背景 上半身 お腹 お腹周り ウエスト パーツ 体のみ 掴む つかむ つまむ 肉 気にする 正面 贅肉 これらのうち、使用された非糖質系甘味料が明記され調査期間が1週間以上の試験を用いています。

肥満の有る人や無い人、成人・小児も含まれています。

その結果、56件の研究(35件は観察研究)が今回のレビューに組み込まれました。

成人において、小規模な研究ですが非糖質系甘味料によりBMIと空腹時血糖が低下したという有意な差がありました。

本当に僅かな差なのですが。。。

BMI(平均差:-0.6、95%信頼区間[CI]:-1.19~-0.01、2件の研究[174例])

空腹時血糖(平均差:-0.16mmol/L、95%CI:-0.26~-0.06、2件の研究[52例])

 

積極的に減量に取り組んでいる肥満の成人・小児において、非糖質系甘味料の有効性を示すエビデンスは確認されませんでした。

全体的に、小規模な研究が多く、有意差があっても(僕の感覚的ですが)少しの差しかないため、このメタアナリシスで強いことは言えなそうな印象です。

 

ちなみに非糖質系甘味料について簡単に補足しておきます。

甘味料は糖質系と非糖質系にまず分けられます。

糖質系には、砂糖やでんぷん、その他の糖(オリゴ糖とか)があります。

非糖質系は天然甘味料と人工甘味料に分けられます。

ステビアは天然甘味料なので人工甘味料ではありません。

今回の対象は非糖質系甘味料なので人工甘味料と天然甘味料両方が含まれていました。

 

理論的には、砂糖を摂取する代わりに低カロリーな甘味料で満足できれば摂取カロリーを抑えられて痩せられるはずです。

普段の食事を変えずにただ人工甘味料を使った低カロリーな飲食物を追加しても痩せません。

 

個人的には、非糖質系甘味料について研究するなら、

”非糖質系甘味料を用いることにより(食事制限及び運動による)減量の継続性が上昇するか”

などが良い気がします。

こういうのなら離脱率に大きな差がでて、ITTで解析すれば試験終了時のBMIの変化量にも大きな差が有意差をもってみれそうだと思うのですけど、介入が大変過ぎて現実的じゃないですかね。。。

減量方法と長期的な結果のコラムでも書きましたが筋量を維持しながら体重落とすことがとても重要だと思います。

同時に、続けられそうな食事療法であることも重要です。

食事ランキングで記載したように、続けられない食事療法では意味ないです。

甘党の方が、甘いものをすべて断って生きていくのは現実的ではないと思います。

非糖質系甘味料をうまく使って満足を得ながらダイエットするのが良いですね!

BMI, ダイエット, 人工甘味料, 減量

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