コロナ感染のハイリスクグループについて
CDCからコロナ感染のハイリスクグループとその対応についてまとめが発表されています。
簡単にまとめています。
People of Any Age with Underlying Medical Conditions
コロナウイルス感染症でリスクが高くなるのは次の2パターンです。
- 高齢者
- 基礎疾患を持つ人
それぞれを説明します。
高齢者について
このグラフは10万人対の入院数です。
年齢とともに入院リスクが高くなっています。
周知の事実な気はしますが、高齢者は致死率が高いです。
USでは死亡者の8割が65歳以上とのことです。
死亡者の平均年齢が約80歳のイタリアより若そうな気もします。
行うべき対策
可能な限り接触を制限する。
接触する場合には、
- こまめな手洗い
- 密着しない(6フィート離れるのが目安)
- 布マスクをする
- 咳やくしゃみのときには口を覆う
- 清潔に消毒する
- 発熱やその他の症状をみて体調管理する
との事です。
基礎疾患を持つ人について
年齢に関わらずリスクが上がる疾患は、
- 慢性腎疾患
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 臓器移植後の免疫抑制状態
- 肥満(BMI:30以上)
- 心不全、冠動脈疾患、心筋症などの深刻な心疾患
- 鎌状赤血球症
- 2型糖尿病
まだわかっていないけれど重症化のリスクが考えられる疾患は、
- 喘息(中等度~重度)
- 脳血管疾患(血管と脳への血液供給に影響を与える)
- 嚢胞性線維症
- 高血圧または高血圧症
- 造血幹細胞移植、免疫不全、HIV、副腎皮質ステロイド使用、他の免疫抑制薬の使用による免疫不全状態
- 認知症などの神経学的状態
- 肝疾患
- 妊娠
- 肺線維症(肺組織に損傷または瘢痕がある)
- 喫煙
- サラセミア(血液疾患の一種)
- 1型糖尿病
との事です。
行うべき対策は高齢者と同様に行うことと、原疾患の治療を中断しないよう続けることとの事です。
ここではハイリスクの可能性ありとされた喘息の方は、ACE発現量が減っていてコロナウイルス感染症に罹患しにくいという報告がJournal of Allergy and Clinical Immunologyに掲載されるそうです。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t344/202007/566211.html
まだ分かっていないことが多い状況ですが、少しづつ解明されている気がしますね。