新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の薬物治療の有効性について|内科リーレクリニック大手町
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の薬物治療についての報告です。
色々と用いられていますが効果はあったのでしょうか。
内科リーレクリニック大手町によるコラムです。
Drug treatments for covid-19: living systematic review and network meta-analysis.
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の薬物治療に関してのシステマティックレビューです。
このように23の論文が選ばれています。
緑が有効で、赤は有害、グレーはサンプルサイズが少ないなどで不適切なものです。
惨憺たる結果ですね。。。
- 唯一、グルココルチコイド(ステロイド)は標準治療に比べて死亡および人工呼吸器リスクを減少させていました。
- 死亡リスクの群間差は37/1,000人(95%信頼区間[CI]:63~11/1,000人)
- 人工呼吸器リスクは同31/1,000人(47~9/1,000人)
他では、ヒドロキシクロロキン、レムデシビル、ロピナビル・リトナビルが効果のある可能性があります。
ヒドロキシクロロキンは有害事象が増える可能性が出ています。
確か以前トランプ大統領がとても推していたような記憶あります。
残念ですね。
いずれにせよ全体としてはまだ治療薬が確立されていない状況です。
ワクチンや治療薬が出るまで混乱は続くのかも知れませんね。。