コレステロールについて

 

まとめ

どういった異常であれ、数値だけでなくその他のリスクと合わせて判断し治療方針を決めることが重要です。

 

健診で異常がある場合にはまず医療機関で相談し、食事やその他生活習慣の改善をし必要であれば薬物療法も行い放置しないことが重要です。

 

本文

コレステロールが高い、コレステロールが低い、といったことを言われた場合の話です。

血圧や血糖と違い、コレステロールは高くても低くても異常ということで、

健診で指摘されたものの解釈に困る方が多いのではないかと思います。

ここではアポ蛋白の話などマニアックな内容ではなく、簡単に健診での結果の見方やその後の対応について触れます。

健診で異常を指摘された際にお役立て下さい。

 

脂質異常症は、それそのものでは特に症状がでて困るものではありません。

しかし放っておくと徐々に動脈硬化が進行し心臓や脳の重大な疾患を引き起こす可能性が有ります。

そのため将来を見据えた治療が重要です。

各項目別にご説明します。

 

LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)

基本的には低いほうが良い検査項目です。

あるところでは高いと言われ、あるところでは問題ないと言われたりといったことがあると思います。

これは、LDLコレステロールの管理目標値が単純に決まっていないためです。

LDLコレステロールの管理目標値は一次予防か二次予防かで異なりますし一次予防の場合は合併症の有無、性別、年齢、喫煙、血圧からリスクを評価し目標値を決めています。

具体的には、下記の表のようになります。

カテゴリー

目標値

一次予防:低リスク

<160

一次予防:中リスク

<140

一次予防:高リスク

<120

二次予防(冠動脈疾患の既往)

<100

 ※動脈硬化性疾患の予防のための脂質異常症治療のエッセンス(日本動脈硬化学会発行)より

LDLコレステロールを下げる食生活として、飽和脂肪酸の摂取を控え不飽和脂肪酸と食物繊維の摂取を増やすことが知られています。

薬剤としてはもっとも効果が高いのはスタチン系です。

具体的には、アトルバスタチン(リピトール)、ピタバスタチン(リバロ)、ロスバスタチン(クレストール)などです。

 

HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)

40mg/dl未満が目標です。

とはいうものの、HDLコレステロールは中々増やしづらいと説明されることが多いかと思います。

HDLコレステロールを増やす生活習慣は、運動、(喫煙しているようであれば)禁煙、トランス脂肪酸の摂取を抑える(※)などがあります。

 ※WHO scientific update on trans fatty acids(WHOによるトランス脂肪酸の科学的知見)より

HDLコレステロールをあげる薬剤ではあまり効果の大きいものはありませんがフィブラート系が比較的効果が期待できます。

具体的には、ベザフィブラート(ベザトールSR、ベザリップ)、フェノフィブラート(トライコア、リピディル)などです。

 

トリグリセライド(中性脂肪)

150mg/dl未満が目標です。

食事療法としては、糖類及びアルコールの制限が重要です。

 ※日本栄養士会による脂質異常症の食事療法より

薬物療法としてはHDLコレステロールと同様のフィブラート系が効果的です。

  

ちなみに、画像のタマゴですがコレステロールに悪い!と言われていたことがありますが神経質になる必要はありません。

普通に1日の摂取エネルギーとしてカウントしていれば十分で特別に避けるものではありませんので、お好きな方は毎日ひとつ食べても大きな影響はありませんのでご安心を。

僕は卵かけご飯よく食べてます。